アイリストを目指す際に気になるのは、やはり「アイリストに将来性はあるのか」「どのようなキャリアプランを目指せるのか」といった点でしょう。本記事では、アイリストの将来性やキャリアプランにスポットを当てて詳しく解説します。アイリストとして働きたい、またはすでに働いている人の参考になれば幸いです。
アイリストの将来性と市場規模
アイリストの市場規模と将来性は拡大傾向にあります。アイリストの仕事は、まつげパーマやまつげエクステ(まつエク)など目元の施術が主な業務で、特にまつエクは2003年頃から日本で流行し始めた比較的新しい技術です。最初は特別な資格が求められませんでしたが、施術による健康被害が相次いだことを受け、2008年からは美容師免許が必須となりました。
市場規模
市場規模に関しては、株式会社リクルートの調査によると、2023年のアイビューティー市場の売上は915億円となり、過去5年間で2番目に高い結果を記録しています。男女を問わず、アイビューティーサロンの利用回数が増加しており、定期的に通う人が増えていることが伺えます。
将来性
将来性についても、目元の施術は自分で行うことが難しいため、今後ニーズがなくなることは考えにくいとされています。さらに、日本のまつエク技術は海外でも定評があります。アイリストの需要は国内にとどまらず、国際的にも広がっているのです。
とはいえ、メイクの流行によってまつエクのスタイルが変化する可能性もあるため、アイリストとして活躍し続けるためには常に新しい技術や流行に対応できる姿勢が重要です。
アイリストとして長く働くにはどうすればいい?
アイリストとして長く働くには、身体のメンテナンスとスキルアップが重要です。美容業界はトレンドの変化が激しく、アイリストが長期にわたって活躍するためには、日々の努力と情報収集が欠かせません。以下に、それぞれの要素がなぜ必要なのかを解説します。
身体のメンテナンスが必要不可欠
まず、アイリストとして生涯現役でいるためには、目や肩、腰などの体のメンテナンスが必要不可欠です。アイリストの仕事は、長時間の施術や細かい作業が多いため、体に負担がかかりやすいです。目元の施術をするためには集中力を保ち続ける必要があり、肩や腰への負担も避けられません。
こうした体の不調を防ぐためには、定期的なストレッチやマッサージ、適切な姿勢を心がけることが大切です。また、目のケアを怠らず、目元の健康を保つための対策を講じることも重要です。
情報収集能力も大切
次に、美容業界のトレンドに対応し続けるために情報収集は欠かせません。まつエクやまつげパーマなどの施術方法は日々進化しており、流行りのデザインや新技術の登場が頻繁にあります。たとえば、LEDグルーなどの新しい施術法が登場したり、まつエクの付け方やデザインが流行に応じて変わったりします。
お客さんのニーズも、メイクの時短を求める人や目元のコンプレックスを解消したい人などさまざまです。そのため、個別の悩みに対応するためには、常に流行や技術を把握しておく必要があります。
技術を磨き続ける
さらに、技術を磨き続けることも重要です。施術者として長く活躍するためには、技術力の向上が不可欠です。技術を磨き続けることで、新たな施術に挑戦したり、顧客により良いサービスを提供したりできます。
また、経験を積んだ後には講師として他のアイリストに指導することもできますが、その際には自身の技術力を維持することが求められます。自身の経験や失敗談を伝えることで、相手が理解しやすい指導ができるため、技術向上とともに指導力を高めることが重要です。
資格取得をする
アイリストとしての資格取得も、技術を磨く方法の一つです。資格を取得するための学習や実践はスキルアップに繋がり、さらなる専門性を身につけることができます。特に独立を考えている場合、資格は自身のスキルの証明となり、顧客に信頼される要素となります。
資格取得の過程で、技術や知識を深めることができるため、業界での競争力を維持するためには有効です。
アイリストのキャリアプラン・キャリアパスを紹介
アイリストとしてのキャリアプランとしては、施術者として働き続ける方法以外にもさまざまな選択肢があります。特に、長時間の施術が体力的に難しくなった場合でも、別の立場で活躍する道が広がっています。
店長・マネージャーになる
1つ目は、店長やマネージャーなどの管理職に就くことです。サロン内で店長やマネージャーとして働くことで、施術の機会は減り、肉体的な負担が軽くなります。
管理職の役割には、スタッフの指導や売上の管理、業務の効率化などが求められます。そのため、施術技術だけでなく、マネジメント力やコミュニケーション能力を養わなければいけません。施術者としての経験を活かし、サロンの運営に関わることができる点が魅力です。
講師になる
2つ目は、講師として技術を伝える立場になることです。これまでの技術や経験を後進に伝える役割として、アイリストの検定を行っている協会や美容専門学校などで講師として活動することができます。認定講師資格を取得すれば、アイラッシュ専門のスクールで指導をしたり、セミナーを開催することが可能です。
また、自分自身でスクールを開校し、独自の教育プログラムを提供することも選択肢としてあります。講師業を通じて、更なるキャリアアップを目指すことができます。
独立して自分のサロンを運営する
3つ目は、独立して自分のサロンを運営することです。自分のサロンを開業することで、施術の負担を自分のペースで調整できます。例えば、施術は雇ったスタッフに任せ、経営や運営に集中する方法もあります。
自分のサロンを持つことで、自由な時間を確保しながら、アイリストとしてのキャリアを続けられる点が大きな魅力です。自分のビジョンに基づいたサロン運営ができるため、やりがいを感じやすいです。また、独立後はスタッフの教育や運営方針を決めるなど、経営の面でも経験を積むことができます。
まとめ
アイリストは、まつげエクステやまつげパーマなど、目元の施術を行う専門職であり、その市場規模は拡大しています。今後も需要は高く、技術や流行に対応できるアイリストの需要は国内外で増加中です。アイリストとして長く活躍するためには、身体のケアと情報収集、技術の向上が不可欠です。また、キャリアプランとしては、施術者から店長やマネージャー、講師、独立してサロンを開業するなど、さまざまな選択肢があります。アイリストとしての将来性は大いにあり、柔軟にキャリアを築ける職業です。