「アイリストになるにはどうすればいいのかわからない」と悩んでいませんか。アイリストを目指すのであれば、基本的には美容専門学校に通う必要があります。そこで本記事では、美容専門学校を選ぶ際のポイントを深掘りして解説します。本記事が、アイリストに関心がある人の参考になれば幸いです。
アイリストを目指す場合は美容専門学校に通う必要がある
アイリストを目指すには「美容師国家試験」に合格し、美容師免許を取得する必要があります。2000年前後までは法的な規制がなく、誰でも施術が可能でした。
しかし、施術に伴うトラブル(目の充血やまぶたの腫れなど)の相談件数が増加したことを受け、2008年から美容師免許が必須となりました。
そのため、アイリストになるには美容師国家試験の受験資格を得る必要があり、資格取得の第一歩として美容学校に通うことが求められます。
美容学校には大学・短期大学・専門学校の3種類がありますが、大学や短期大学で美容師資格を取得できる機関は非常に少なく、2021年12月時点で全国に計5校しか存在しません。
そのため、多くの人は専門学校を選び、そこで実技や学科の知識を身につけます。専門学校は、アイリストとしての基礎を学びながら、美容師免許取得に向けた効率的な教育環境を提供しており、実践的なカリキュラムが充実している点が特徴です。
美容専門学校を選ぶときのポイント
アイリストを目指して美容専門学校を選ぶ際には、いくつか重要なポイントを考慮することが大切です。以下に、学校選びの際に注目すべき4つのポイントを詳しく解説します。
アイリストに特化したコースがあるか
美容専門学校には、美容師国家試験の出題内容だけを中心に取り扱う学校もありますが、これではアイリストとしての実践的な技術が学べない可能性があります。
まつ毛エクステンション(マツエク)やまつ毛パーマ(マツパ)といった施術は国家試験の範囲外のため、国家試験の合格だけを目指す学校ではこれらの技術を習得する機会が限られてしまいます。
そのため、アイリストを目指す人は、まつ毛に特化したコースがある学校を選ぶことが重要です。専門的な技術を学べる環境が整っているかどうかを事前に確認しましょう。
美容師国家試験の合格率が100%に近いか
美容師国家試験に合格しなければ、いくらアイリストとしての技術や知識を有していても、実際にアイリストとして働くことはできません。そのため、美容師国家試験の合格率は学校選びにおける重要な指標の一つです。
令和2年度の冬に開催された国家試験の全国平均合格率は85.6%でしたが、学校によってはこれを大きく上回り、ほぼ100%近い合格率を誇るところもあります。
合格率が高い学校は試験対策が充実しており、安心して国家試験に挑むことができます。そのため、美容専門学校を選ぶ際には過去の国家試験の合格率を必ず確認し、合格実績が優れている学校を選びましょう。
過去にアイリストを多く輩出しているか
美容専門学校に通う学生の多くは、美容師を目指すことが一般的です。そのため、就職実績が良い学校であっても、必ずしもアイリストの就職活動や業界事情に詳しいわけではない場合があります。
アイリストを目指すなら、これまでにアイリストとして活躍する卒業生を多く輩出している学校を選ぶことがポイントです。そのような学校は、アイリストという職業に対する理解が深くサロン業界に精通している場合が多いため、就職活動の際にも具体的なアドバイスを得られます。
さらに、相談しやすい環境が整っていることも、安心して学べる要素の一つです。卒業生の進路情報や、過去のアイリスト就職実績を調べることをおすすめします。
厚生労働省が認可している学校か
美容専門学校を選ぶ際には、厚生労働省の認可を受けた学校であるかどうかを確認することが最も重要です。認可されていない学校に通った場合、美容師国家試験の受験資格を得ることができません。
受験資格がなければ美容師免許の取得ができず、アイリストとして働くこともできないため、注意が必要です。厚生労働省認可校であるかどうかは、学校の公式サイトや案内資料に明記されている場合が多いので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
口コミ確認・資料請求・オープンキャンパスへの参加も忘れずに
美容専門学校を選ぶ際、候補を絞り込んだ後は、口コミを確認し、資料請求やオープンキャンパスに参加してさらなる情報収集を行うことが重要です。
口コミのチェック
まず、口コミは実際に学校に通った人々の生の意見を知る手段として有効です。学校の公式ホームページでは見られない、同世代目線の率直な感想や悪評も含まれており、学校の実情を知る手助けとなります。
口コミはGoogleやTwitterで学校名を検索するだけでも見ることができますが、情報が偏っている場合もあるため注意が必要です。授業の質や校風、学費など共通の基準で各学校を比較したい場合は、口コミだけでなく他の情報源も活用することをおすすめします。
資料請求・オープンキャンパス
次に、口コミで評判を確認したら、専門学校の資料請求を行いましょう。公式ホームページには載っていないカリキュラムの詳細や学校行事の情報など、より具体的な情報が得られるため、候補校の比較に役立ちます。
また、候補を5校ほどに絞り込んだら、各校のオープンキャンパスに参加するのが効果的です。オープンキャンパスでは、模擬授業や在校生との交流会が設けられていることが多く、学校生活の雰囲気を実際に体験できます。
先生や学生の人柄、設備の充実度などを直接確認できる貴重な機会となります。これらのイベントは無料で参加できるため、積極的に活用しましょう。
まとめ
アイリストになるためには、美容師国家試験に合格し、美容師免許を取得する必要があり、その第一歩として美容専門学校への進学が求められます。学校選びでは「アイリストに特化したコースの有無」「国家試験の高い合格率」「アイリストの輩出実績」「厚生労働省認可校であるか」などが重要です。また、口コミを活用して学校のリアルな評判を確認し、資料請求やオープンキャンパスに参加して、学校の雰囲気や設備を直接体験することも大切です。これらのポイントを押さえることで、自分に最適な学校を見つけ、アイリストとしての夢に一歩近づくことができます。