アイリストさんは、何を基準にサロン選びをしたらよいのでしょうか?
ひと口にサロンといっても、エリア・雇用形態・雰囲気はさまざまです。近年は駅近にサロンを構えているところがほとんどですが、地方に行くと駅から少し離れた場所にもあたり前のように立地しています。
今回は、そんなアイリストさんがサロンを選ぶときにチェックしておきたいポイントをまとめてみました。就職・転職を検討している方は、参考にしてみてください。
どの場所が最適?利便性を重視しよう
ひと口にサロンといってもさまざまです。アイリストさんは、どのようにサロンを選んだらよいのでしょうか?
まず、チェックしたいのが「エリア」「交通の便」です。都心部と田舎では、当然前者のほうが集客につながりやすく、多くのお客さんを相手にできます。とくにスキルアップしたい方には最適でしょう。
ここでは、それぞれの理由を解説します。
人気エリア・都心部
人気エリアと聞いて、みなさんはどこをイメージしますか?ほとんどの方は東京・大阪を思い浮かべるでしょう。
東京は、銀座・新宿・池袋のサロンが人気が高く、またお店も多く立地しています。また最先端のトレンドと洗練された雰囲気で魅力が多いのも特徴です。
東京以外では、大阪や名古屋、福岡なども人気エリアになります。地方ではありますが、人口が多く賑わっていることからサロン選びも適しています。
もちろん、同じ人気エリアでもそれぞれ特徴は異なります。たとえば東京なら、若者が多いエリア・大人の女性やマダムが多いエリア・幅広い年齢層が行き来しているエリアなどさまざまです。
アットホームな雰囲気のサロンを選ぶなら、繁華街が多いエリアより少し離れた場所のほうが働きやすいでしょう。地域密着型や従業員が少ないこじんまりとしたサロンもおすすめです。
交通利便性が高い
通いやすさで選ぶなら、交通利便性が高いことも重要になります。最近はほとんどのサロンが駅近で営業していますが、なかには駅から少し歩いたところに立地しているサロンも存在します。とくに人気エリア・都心部はこのケースが多いでしょう。
しかしなかには「なるべく都心部は避けたい」という方もいるはずです。この場合でも、複数の路線が乗り上げているエリアや電車の本数が多いエリアのほうが、交通の便がよく通勤に便利といえます。
もちろん個人差があるため、自分に合った場所のサロンを選ぶのがベストでしょう。たとえ路線が少なくても、都心部へアクセスしやすいエリアや乗り継ぎが簡単なエリアがおすすめです。
正社員?アルバイト?雇用形態で選ぶ
雇用形態も、サロンを選ぶうえで重要になります。正社員を希望する方が多いと思いますが、アルバイトや業務委託でも魅力的なサロンはたくさん存在します。
それぞれ働き方が異なるため、自分にあった雇用形態を選びましょう。
しっかり働くなら正社員
アイリストとしてしっかり働きたい方は正社員がおすすめです。基本的に週休2日・1日8時間実働になりますが、サロンによっては週休3日になったり、1日の実働が短かったりとさまざまでしょう。
正社員のよいところは、給与が安定していることです。ただ手取りベースで考えるとアルバイトや業務委託のほうが多いケースもあるため、かならずしも正社員のほうが給与が高くなるとは断言できません。しかし、福利厚生や待遇が整っているのは正社員の大きな魅力でしょう。
ちなみに、アイリストの初任給の相場は18万円です。ほかの美容業態に比べハードルが高いことが関係していますが、需要もあることから、安定継続した収入が得られるのは間違いないでしょう。
アルバイトはどんな人に向いている?
アルバイトは、正社員とは違い融通が利きやすいのが特徴です。週休2日以上欲しい方や、1日4~5時間程度しか勤務できない方には助かるでしょう。
またWワークも可能になり、ほかの仕事の可能性も広げることができます。たとえば、アルバイトとして働きながら開業の勉強をし、個人サロンを開くことも可能です。
時間を有効活用できるのは、アルバイトの魅力といえるでしょう。
業務委託も可能
アイリストの雇用形態は、正社員・アルバイト以外にも業務委託として働く方法もあります。
業務委託とは、いわゆるフリーランスのことです。サロン側から契約を求められて働くため、勤務先が固定されておらず、一方で自身のスキルが認められやすいというメリットがあります。
ただし、実務未経験で業務委託からスタートするのは難易度が高くなります。そのため、ある程度の経験・スキルが必要になるでしょう。ほかにも、正社員・アルバイトより給与が高く、自分でシフトが決められるのも魅力のひとつです。業務委託は完全歩合制なので、多くのサロンと契約するほど収入もアップします。
安心して働ける条件と雰囲気
エリアや雇用形態も大切ですが、それだけで自分にあったサロンを見つけるのは困難です。そのため、安心して働ける条件やサロンの雰囲気、人間関係も欠かせません。
ここでは、それぞれの理由について解説します。
福利厚生が充実
アイリストさんに限らず、福利厚生が充実している会社は安心です。しかしそのぶん手取りが減ってしまうため、メリット・デメリットは個人差があります。それでも、付いていないより付いていたほうが「もしものとき」に助かるでしょう。
福利厚生は、法定福利厚生と法定外福利厚生の2つに分類されます。基本的な福利厚生は前者になり、後者は企業の方針によって内容が異なります。たとえば、住宅手当・交通費・レクリエーション費・人間ドック(医療・健康)・共済費などが挙げられます。
アイリストさんで福利厚生を重視する場合、同じサロンで長く働きたい方や子どもがいる方などにおすすめです。そのため、収入を重視たい方はアルバイトや業務委託のほうがよいでしょう。
サロンの雰囲気がよい
サロンの雰囲気と自身が合うかどうかも選ぶうえで欠かせません。どんなに給与や勤務時間が魅力的でも、サロンの雰囲気が自分の好みにあっていないとストレスになってしまいます。
とはいえ、サロンの雰囲気は実際に足を運んでみないことには判断が困難です。実際に施術を受けて確認するか、サロンの口コミなどを参考にしてみてください。
見学に行く際は、雰囲気だけでなく、スタッフの対応や清潔感なども確認しておきましょう。
派閥がなく人間関係が安定
サロンの雰囲気と同じく、チェックしておきたいのが人間関係です。客として利用した場合の雰囲気と、実際に働いた場合の雰囲気はまったく異なります。こればかりは入社してみないことにはわかりませんが、SNSがあれば事前にチェックしておくとよいでしょう。
アイリストさんは女性が多い職種ですから、グループや派閥があるところも存在します。もちろんスタッフ同士和気あいあいとしているサロンもありますが、あからさまにスタッフが分断(仲間外れ)しているところもあるため、そういったサロンは避けたほうが安心です。
SNSで情報発信している
SNSが発達している昨今、SNSで情報発信しているサロンは少なくありません。情報が多いところはお客さんが利用しやすいだけでなく、アイリストさんにとってもサロン選びの参考になります。
おすすめは、定期的に更新しているサロンです。施術写真はもちろんのこと、社員旅行や研修中の様子を載せていると雰囲気もわかりやすいでしょう。
逆に、SNSがあっても更新がとまっているところはおすすめしません。SNSをやっていない=安心できないサロンではありませんが、サロンを探すうえで情報不足になります。
まとめ
アイリストさんがサロンを探すうえでチェックしたいポイントを紹介しました。人気エリアや都心部、雇用形態も重要ですが、サロンの雰囲気や人間関係の良し悪しも欠かせません。とくに同じサロンで長く働く場合、楽しくなければストレスになってしまうからです。
給与に関しては手取りがないアルバイト・業務委託のほうが高くなりやすいため、かならずしも正社員がよいとは限りません。そのことも踏まえて、自分にあったサロンを選びましょう。